新しい価値を生む“MIX”に注目！
近ごろ、「イスパハン」や「ピーチメルバ」など、聞き慣れない言い方で、味の組合せを表現し、おしゃれに仕上げたものを目にすることが増えています。このような、味を重ねるMIXは、他にも様々な切り口で登場し、今人気を呼んでいます。今回は、そのMIX人気をひも解いてみました。
| １．プロの感性が生み出す新MIX ■新たなMIX表現に注目！ 「イスパハン」は、世界的有名パティスリーのケーキが元となり、“ラズベリー”“ライチ”“ローズ”の組合せを、また「ピーチメルバ」は、ロンドンの有名ホテルの料理長が考案したデザートから、“桃”と“ラズベリー”の組合せを表す言葉として、市販品や、専門店で新味として登場するなど、定着してきています。 ■作り手の感性を表すMIX また、輸入品や専門店のジャムでは、2種、3種のフルーツを重ね、さらにバニラ、ハニー、洋酒、スパイス等で風味づけすることで、そこにしかない味わいを生み出したものが目立ちます。プロの感性による新しいMIXが、新しい価値となっています。 |
|
| ２．素材の色によるMIX ■色によるMIX 今のMIX人気で外せないのが「スムージー」です。 フルーツや野菜が手軽に摂取でき、飲み応えがあり、食感も楽しめることから人気のスムージーはたくさんの種類のフルーツや野菜をMIXしていることも人気の要因の1つです。 さらに「グリーンスムージー」「イエロースムージー」など、素材の色でMIXする事で、色鮮やかで目を惹くだけでなく、気分や目的に合わせて選びやすいことも魅力です。 |
|
| ３．多層重ねの贅沢MIX ■重ねて贅沢！ 様々な素材をいくつも重ね合わせて、新たな魅力を生み出している例もあります。海外発のコーヒーチェーンでは、１杯の中に様々な味や食感をめいっぱい重ねた、スイーツの様なドリンクが人気を呼んでいます。 また、ハワイ発「アサイーボウル」や、見た目も鮮やかな「ジャーサラダ」など、たくさんの素材を重ね合わせ、贅沢に仕上げたものが、次々と登場し話題を呼んでいます。 最近では、多種類のフルーツを贅沢に使った、「フルーツサンド」がブームとなり、メディアでも多数取り上げられているが、これも多層重ねMIXの1つだと言えます。 ⇒ MIXを取り入れて新たな価値を生み出す！ 新素材を発掘したり、新製法を生み出すのと同じように、魅力的な理由やストーリーで重ねられた独自のMIXは、新たな価値を生み出すことができます。パンでも、プロの感性、食材の色、重ねる贅沢感など、様々な切り口のMIXで、新たな価値を生みだしてみてはどうでしょうか。 |
